型枠工事会社の労働災害やパワハラの実情と求人の関係性について
建設業、とりわけ大工の世界は上下関係が厳しいのでは?と聞かれることがあります。
確かに昔は(昭和の時代)厳しかったと聞きますし教えてもらうこともなく、技術は目で盗め!なんてことを聞いたこともあります。しかし今は平成を過ぎて令和の時代です。
確かに厳しい部分はあります。それはどんなものでしょう。
怪我の防止
新人もベテランも一緒!
今の時代はガツガツ仕事をこなして利益を得るというよりも、いかに効率よく高品質のものを安全に造りあげるか!が大事です。
そのためには新人や未経験者も、ベテランも同じく安全作業をしてもらわなくてはなりません。どんな仕事をする上でも怪我が100%起こらないということはありません。どんな軽作業でも事務作業でも指をカッターや紙で切ることもあります。人が行動すると必ずそこにはリスクが起こるものです。ヒューマンエラーというものです。なので年齢・経験問わず作業している皆に安全教育をおこなうのです。
怪我はいつ起こる?
人はいつ怪我するリスクが高いと思いますか?
うっかり、ぼんやり等の意識が散漫している時や慣れ、マンネリなどの作業に集中していないときや過信した時に起こりやすいです。
もちろん、自分が注意していてもほかの作業員のミスによりもらい事故にあうケースもあります。怪我・労働災害の多くは人に起因するものがほとんどです。
安全教育
経験・年齢問わずに怪我をするリスクを減らすのはやはり教育でしょう。
災害事例を基にこういう作業をしていた時こんな怪我をした!など実際起こった事象を説明することにより安全意識を高める必要があります。先輩から作業方法や行動をきつく怒られた!という経験ある方もいると思いますが安全で健康に仕事してほしいための親心だと思ってください。
パワハラはある?
上下関係の履き違え
先輩だから後輩にキツく当たってもいいんだ、と思う人はどんな業界にも居ます。
仕事や経験を教えることとキツく言うことは別物です。
うちの会社では『ほめ方・しかり方・怒り方』について指導責任者に教育をしています。全てにおいてどう感情をコントロールして自分の想いを相手に理解してもらえるか、というのを大事にしています。
パワハラ防止
令和2年から職場でのパワハラ防止措置が義務化されています。中小企業も今年の4月から義務化となり経営者はパワハラ撲滅のために動かなければなりません。
なぜパワハラは行ってはいけないのか、そういった行動がパワハラになるのかを社員に周知・啓発しゅることや相談窓口の設置、もしパワハラが起きた場合の迅速な対応などが求められています。
どこまでがハラスメント??
難しい問題です。相手が不快に感じたらハラスメントという方もいます。そんな事を言ったら怖くて誰も指導できなくなるでしょう。基準が曖昧で主観的なのが難しくさせている要因だと感じます。ですが、10人いたら半数以上がハラスメントだ!!と思われる事象はハラスメントとして対応措置しなければなりません。
社内においても見落としがないよう目配り耳配りをしていくつもりです。
建設業の求人に対する反応
色々と書いてみましたが、まだまだ建設業は良いイメージと悪いイメージが混在している業界なのかもしれません。
私自身は建設業に入って21年目になりますが、環境や指導の仕方は1,2年目の時に比べて格段に良くなっていると感じます。
現場の衛生環境も良くなってきています。東京の大現場では男女の休憩室を分けているのはもちろん、シャワー室も備えていますし女性専用のお化粧室があることもあります。
なので最近は女性の作業員さんも増えてきたなと感じます。また若い作業員さんも明るく元気に働くのも変化を感じています。今はコロナ過なのでみんなでワイワイできないのは何とももどかしいですがもう少しの辛抱かと思います。
専門工事会社の求人数は年々増加しています。最近は仕上げ職に入る10代20代が多いと聞きます。
仕事を覚える事が多い型枠大工は人気無いのかな?と少し寂しい気持ちにもなりますが、指導や環境は東京でも上位の型枠工事会社だと自負しています。
是非、一度話しを聞きに来てくれたら幸いです。
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